サイバー犯罪について

 先日、警視庁から家庭用ルータとWi-Fi(無線)ルータに関する注意喚起が発表されました。要点は何?と言いますとざっくりですが「古いルータは危ない、新しいセキュリティに対応したものを使った方が良い」です。
従来通り、ログインIDやパスワードを厳重にするのは良いですし正しいことなのですが、それだけでは対応しきれないのが、ここ最近のサイバー犯罪対策になります。

古いルータやWi-Fi機器には、買った当初では想定できないセキュリティの弱点があります。ルータやWi-Fi機器にも機能を動かすためにOS、実際に使用する機能や規格というものがあります。多くのものは販売開始時から大幅なアップデートはありません。そこに隙が生じて攻撃・乗っ取り・被害が生じます。

 インターネットを活用した犯罪は年々増えかつ狡猾なものとなっています。犯罪者は、自分の姿を晒すことなく、犯罪を行います。当たり前ですが、犯罪の痕跡をなくし、自分へたどり着かない様にするためです。誰も捕まるために犯罪を犯している訳ではないですよね。そこで行うのが、知らぬ第三者のインターネット環境から犯罪を行うということです。そうすることにより、犯罪者への足取りを追うことが困難となります。
そうなると、被害者(インターネット環境を使われた方)が加害者と判断されるということになります。なぜならば、最終的な被害者から見ると、アクセスしてきた者が悪いことをしたと認識できるからです。それがすなわち「被害者が加害者になる」という言われ方の根拠となります。

 この様に「被害者が加害者」にならない様にするにはどの様したら良いか?というと、やはりルータやネットワーク機器を新しいものに変更することが最良の方法ではないでしょうか。10年も前のものをお使いであれば、セキュリティ能力だけではなく、基本的な機器の能力も上がっているので、思わぬメリットもあるかもしれません。
一番大きいのは、インターネットが速くなる可能性があるということではないでしょうか。例えばこの10年ですと、インターネットのサービスの速度表記はメガからギガに変わっています。いくら速いインターネットの契約を行なっていても、使用している機器が古ければその恩恵を受けることはできません。機器を変える事により体感できるメリットでは一番大きいのではないでしょうか。二番目に得られるメリットは、通信品質の向上です。同じWi-Fiを使っていても、電波の飛ばし方や方式が変わっているので、速度と安定度が増しています。こちらも大きな体感できるメリットではないでしょうか。

 細かくお伝えすると、配線を新しいものに変える必要や、その他経年劣化している中継機機などいくつか検討する内容はあります。ご自身で準備・入れ替えを行うことは可能ですが、色々選定するのは大変かと思います。私たちにご相談いただければ、最適な機器の剪定・入れ替えを行わせていただきます。お気軽にご相談ください。